2012年01月16日
2012年01月16日
Factory.
おつかれさまです
本日は 一日 するーっと過ぎてしまいました
きょうは 少し遅くまで
フロントのガラス 絆創膏でとめてます
いまほとんどのクルマは
接着剤で ついてます
すごいチカラじゃのう
Factory
まだ暗さの残る朝
起きて
いつものとおり コーヒーを入れる
少し焦げたトーストと卵 ハムを
小さなテーブルで食べるんだ
通りからは 少しずつ車の音が増えていく
ユニフォームの上に ジャンパーをはおり
ひんやりとした靴に足を入れる
ファクトリー
門に向かう人たち いつものあいつたちと
軽くあいさつ
少し下を向き
これからくる緊張と
繰り返す仕事に対し
考えをめぐらせ
工場に消えていく
サイレンがなり 仕事が始まる
次のサイレンはランチタイムだ
日は傾き 俺たちのあの煙突も
長い影を工場の屋根に横たえている
足早に 門を出る
今日も終わったよ
昨日と同じ作業
きっと 明日も同じ作業だろう
でも 毎日に少しの誇りをもって
俺は生きている
いつかは もっと大きな街で
笑いや温もりに囲まれて
暮らしていこう
この街が嫌いなわけじゃない
ただ 自分がどこかへ行くことが
人生のギヤをシフトできるかもしれないと
思うからだ
これは間違ってはいない
間違いじゃない
少し歯を食いしばり 空を見上げる
でも俺は
明日も この工場のサイレンを聞くだろう
鳥が 海に突き出した大きな岩の上から
飛び立つ日は明日じゃないんだ
明日の準備をしてないから
明日じゃないんだ
一日の風景は こうして暮れていく