ラダ

〇月〇日　晴れ

日本は数日の間しばし息をひそめる
どうしてこの季節に大きなことを刻んだのか
日本の歴史は夏
少なくとも自分の中では夏は時にその空気と同じで
湿気を含んで重い
そんなことは関係なく　これでもかと照る太陽
軽いめまいに目を閉じると
赤いスクリーンが目の前に現れる
何で？何で？と過ごす一日


〇月〇日　晴れ

忘れ物多し
右手と左手を間違える
いつもと違うポケットにキーを入れる
家を出　すぐの信号で思い出す
出発時間を五分早くすることにした


〇月〇日　晴れ

相談事多し
答えは出ない出せない
野球をしたことのない偉人は
監督になることはできるのか？
自分を超えている人に
どんな話ができるのか

聴くだけで何もできず
頷くのみ


〇月〇日　曇

毎日雲を見上げる
毎日違う
毎日感心する
今日の雲は空いっぱい
雲も空も一緒になってしまった


〇月〇日　晴れ

朝晩は涼しくなった
陽も短くなった
あらためて思うことで
自分に認識させている

ただ昼間の暑さはどうだ
まだ夏と呼んでいいのかどうか


〇月〇日　晴れ

毎朝　川沿いの土手を歩く
また花が咲いている
秋の花だと思うが
夏の花とはまた違う

少し細くて色も淡い
そして小さい
光が減った季節の花だ


〇月〇日　晴れ

足が冷たい

笑顔で過ごす
なるべくなら大いに笑う

明るい人だと言われるように
鏡に向かってヤアと
言ってみる





  

〇月〇日　雨

久しぶりに森の匂いを嗅ぐ

生きている木もそうだが

その下にずっと敷き詰めれれている

黒や茶色に変わった草や葉のじゅうたんから

音もなく湧き立ってくる香りだろう

生への思いは静からの声なき応援で知る


〇月〇日　晴れ

若者たちの祭典

夏はあらゆるスポーツや文化行事が盛り上がる

精神や魂を解き放つ

溢れるほどの情熱

今日もテレビやラジオ

名も知らぬ若者に心震える


〇月〇日　雨

台風は夏の風物詩

が近年の大雨はどうだ

無力感が増す

避難勧告に戸惑う

自分で決められない恐怖に

家の中　静かにいる


〇月〇日　晴れ

サヨナラもなく横たわる人

逃げる　消える　立ち向かう　

静かに閉じた目

何も伝わらない

残る者の虚しさ

熱を帯びた風に暑さのみを感じる

夏の音や降りこぼれる光に

何の感情もない


〇月〇日　晴れ

いつまでやるんだ

どこまで走るんだ

何球投げるんだ

何を見ているんだ

なぜここにいるんだ

人は時に無意識のなかで

目の前しか見えなくなる

誰も責められない

ただ拳を握り祈るのみ


〇月〇日　雨

自然界は勝者の歴史か

食われ消えていくのは敗者なのか

意味を考える

答えは出ず

野菜　肉　魚　今日の食べ物


〇月〇日　晴れ

一国一城

世界は数えきれないほどの国があった

少なくすることを人間の性とするなら

争いの理由もわからなくもない

しかし　得体のしれない嫌悪感


〇月〇日　曇

高揚と倦怠の繰り返し

反省と決意も繰り返す

ふうと　息をはく

そして吸う

繰り返したっていいのかな


〇月〇日　雨

帰るひとがいる

静かにゆっくりと

喧騒がもどるまで

まわりに人がいる

何気ない幸せ

少しごめんなさいと

感謝

夏は続く







この夏も






  

〇月〇日　晴れ曇り

橋の上を走っていると遠くの山と空がひらけた

毎日のぞく景色

朝からいい気分　でいきたいと思うが

そうはいかない

鬼ごっこで追われるばかりの人

鬼専門のやつ

どちらもやだなと思ったら

輪の外にでてしまう


〇月〇日　雨

蝉の抜け殻を見つける

ほほうと感心するがそのままにしておく

夕方見てもそのままだった


〇月〇日　晴れ

草が良く伸びる

日に日に生い茂る

命あふれるこの界隈

そわそわ感はここからくるのか


〇月〇日　雨

昼なのに急に暗くなる

大雨　かみなり

一番ひどい時に詰まった排水溝を掃除する

部屋に戻ると太陽が射してきた

危険に飛び込む心理を知る


〇月〇日　曇

氷　の文字が揺れるお店

はるか小さい時に食べたっきり

思い出す

この道を歩いてきてよかったの？

戻れないからまた分かれ道をさがす


〇月〇日　雨

大きなニュースばかり

身近に起きないと勘違いしだす

真面目に考えよと友人が諭す

苦し紛れに冗談をうつ

全く空回り

もう一度新聞をひろげる


〇月〇日　晴れ

花火の音がする

乾いた破裂の音に震える

何を思い垂れる光の先を追うのか

夏が始まっている


〇月〇日　晴れ

墓参り

どうかどうか

と手を合わせる

いつまでたっても親頼り

帰りに飲んだアイスコーヒーの苦さ

陽はまだ長い







  

〇月〇日　曇

睡魔と友達になっている

しばしのお付き合い

関心ごとには

誰もが饒舌になることをあらためて知る

黙して見守る

それもある意味饒舌か


〇月〇日　晴れ

金魚が育つ

よく泳ぐ

色が変わってきたやつも多い

引っ越し間近


〇月〇日　雨

異常気象は続く

十年後はどうなるのか

雨に唄ってる場合ではなくなる

悲痛


〇月〇日　曇

銀行さんがやってきた

手持ちもなく

頭をさげる

無駄な時間をつくってしまった

申し訳ない


〇月〇日　晴れ

遠方より来客

土産話を聞く

話題について行ける自分に

すこし優越感

業界は変わっているものの

根底にあるものは

溜り滞りドロドロだ

そんなところの話

巡り巡って電車の話で終結


〇月〇日　曇

腹が痛い

我慢するとロクなことはない

薬を飲む




愚直さは時として
思い描いたストーリーをたどらない

笑いも悲しみも悔しさも
全ては溶け合って

そこにはただ溢れる汗があるだけだ

  

〇月〇日　晴れ

梅雨なのに雨は降らず

朝から暑い

時間や人に追いかけられ

一人隠れるように過ごしたいとき

目を開けているより閉じている方が

逆にいろいろ見えてきたりする

仕事が入る


〇月〇日　晴れ

重要な用事があるときに限って

連絡がつかない

あきらめるわけにはいかないが

何としよう

今日はもう考えないことにする


〇月〇日　雨

雨が降る

すこし遠くまで出張

道や風景が変わっている

いつもこのありさまだ

毎度の行動範囲の狭さよ


〇月〇日　曇

父の日が近づく

ラジオでも話題に

もういない父に何と言って感謝しようか

今の年齢の時の父を思い出してみる

自分とははるかに違う

大したものだ

永遠に追い越すことはできない

ふと思う


〇月〇日　曇のち晴れ

気温も上昇

走り回ってもこんなもの

効率を考えだしたら

急に足が止まる

蜘蛛の巣が顔にかかったような気分


〇月〇日　晴れ

長調と短調について調べてみる

あれほどわからなかった学校の頃

頭の中で電気が点いた


〇月〇日　晴れ

週末は静かに過ごす

近くの工場の機械も止まり

あたりは素晴らしく静か

自分さえ動かなければ

存在すらも溶けてなくなる

太陽は高い

ありがたいや　と呟く



  

〇月〇日　晴れ

するすると時間が流れる一日

朝が昼　そして夕

充実とはこのことか

いやいや　あまりに無頓着

また明日と今日も決意の日が暮れる


〇月〇日　曇

事件がたくさん

とても追いつけないほどに

多くの人が世にさらされる

我が身を振り返る

周りの数人にも怯える弱さ

首をすくめる


〇月〇日　晴れ

晴れやかな気分

一瞬でもよかろうと思う

赤い空を久しぶりに見る

それほどに

水平以下の視線を戒める




  

〇月〇日　晴れ

朝からいろんな予定を組んで

忙しく動く

大切な話はなかなかうまく表現できず悩む

コンビニの駐車場でしばらく休憩する

あちらもこちらも休憩の人

オアシスがあちこちにできてよかったと思う


〇月〇日　晴れ

久しぶりの電話

突然の話に言葉がない

用が済んで病院へ

待っている彼と寝ている彼

すでに痛み止めの量は減らしている

言いたくはないけど最後のときへ

病院を出る

一人考える

自分に置き換える

嫌だ　仕方がない　それもいい

いろんな方向から考える

夜の道は恐ろしく長い


〇月〇日　晴れ

また電話

旅立った

静かに聞く

その夜　自宅へ

大勢の人

賑やかにしなくてはいけない

賑やかに

望んでたことを懸命にする


〇月〇日　晴れ

金魚に餌をあげる

犬の頭をなでる

伸びた草に気づく

蜂が巣をつくる

カエルがなく

鳥が飛ぶ

ごめんなあ　と　つぶやく

通夜に参列


〇月〇日　晴れ

葬儀の朝

悲しみは雨が地面を濡らすよう

ばかやろうで送る友

明日からはまたそれぞれの暮らしに戻る

思い出は大切

それを守るために自分を守る

世の不条理や不公平に

無力さをあらためて思い知る

残る人の明日を思う

お互いに少しの笑顔をかわす

自分のことでまた満たされ始める

心のコップ

そうなっていくことに無抵抗になる

どちらといえば生きることだと考える

これからどこまで続くのかわからないことに

今から頭を抱えたり　手をたたいたり

上見て下見て　あたりを見回して

それでも前にしか進めないことを知る

一緒にいた

たくさんの人たちは明日　何をするのだろう



  

〇月〇日　晴れ

ルーティンという言葉が朝から浮かぶ

行動の前に同じ動作をする

最大のパフォーマンスを発揮するためなのだが

時間のかけすぎもよろしくないと考える

このルーティンは明日のためにはナルダロウ

ということにする


〇月〇日　晴れ

〇〇の日

誰にかかわらずそう呼ぶ

すこし遠い位置にいても

その日を迎える

いつもの感謝を特別に

うむう

感謝もあるけど

ごめんなさいも多い


〇月〇日　雨

電話のかけ方

アップルのあ

伊豆のい

上野のう

あまりおもしろくない

ただ

それさえも出てこず

さびしい


〇〇〇のひ？

〇〇のが？

アルファベットはもっとひどい

ＡＢＣのＡ

きょうもごめんなさいだ


〇月〇日　晴れ

電話の続き

またかけます

忘れる

またまた　ごめんなさい

電話する

出ない

夜が来る

あっ

やってもうた


〇月〇日　晴れ

なぜか好調

知識欲も抜群

わからないことはすぐ調べる

検索

何を調べるんだっけ？

そのような状態でも

好調と思えたこと

自意識は大切だ


〇月〇日　晴れ

朝　外が濡れている

雨が降ったようだ

花に水をあげなくてもいいのかと

思ったら

昨日の風のために　屋根の下に移していた

一つ一つの積み重ねが重要である


〇月〇日　晴れ

遠方より朋来る

いつもありがとうございます

腰も頭も低ければ

少々の荒天に慌てることもない

信じることはありがたき哉













  

〇月〇日　雨

いかにして草を刈るかを考える

素手　鎌　草刈り機　薬　焼却

素手と鎌にする　１５分で終了

雨が降りだす

雨上がりにまたやろう

昼はそば

定食は３３０円プラス

薄味でよい

午後から仕事

笑顔を絶やさないよう

ラジオを聞きながら笑う

笑いの筋トレ


〇月〇日　晴れ

新聞を読む

地方版

隅の方に悲しい記事

その人の人生を考える

どうか安全運転を

町おこし　地域再生の記事

熱意に敬服

限りある時間の中でどこまでできるか

すぐに一歩を

が

しばらく新聞を読む

川沿いの道を走って仕事へ

風が気持ち良い

水が輝いている

水辺の高さは変わらない

自分の心のみが干満を繰り返す

一喜一憂の春


〇月〇日　曇

夜　じーじーと騒がしい

音の鳴る方へ

バッタのような虫がいる

ずっと音が続く

感心

ロングブレスで対抗











  

〇月〇日　雨

休日　朝　外の水槽に金魚が一匹浮かぶ

すくって他へ移す

三年ちょっと

仲間はあと数匹

限りなき命もてるはない世にて
繋ぎつむいでこの星に続く


〇月〇日　雨

相変わらずの天気に

気分は動かず

何をしていいかもわからなくなる

テレビに出ている人

あの人あの人と

名前を思い出せない

悔しいので　半日ほど考え

答え合わせをしたら一字違いで撃沈

脳のために今後も継続を誓う


〇月〇日　晴れ

珍しい人から電話

近くまで来ているというので会う

来月から仕事がないと笑っている

自分も一緒だと笑い返す

元気に別れる　すがすがしさも一瞬で消える

コーヒーの飲みすぎか　胃がシクシクと痛い


〇月〇日　曇　雨

とても寒い日

いつもの道を車で走る

いつものコンビニで買い物

また同じ間違いをされる

やはり発音が悪いのか

行きづらい

手帳に予定を確認

たぶん書くのを忘れている

何かあったはずだと思い出す作業にはいる

と　先方より電話

悲しい

綱渡りの日を反省


〇月〇日　晴れ

スタイル変更を決断する

何ができるかを考える

準備する

実行のみが残る

同業者より電話あり

良いニュースはない

信じている自分も人が良い

プラスできることと言えば

コストカット

何もしない事か？と迷う


〇月〇日　曇

どうも心身共に波に乗れない

社会のニュースが気になる

悲惨なことが多い

かといって自分の現状は変わらない

カネを失ってしまった人のニュースを読む

嫌煙の人間が　人臭く映る瞬間に妙な安ど感

かといって自分の現状は変わらない

相談ごとをまとめる

どう話そうかと考える

考えて日が暮れる

また明日



  

〇月〇日　晴れ

気分よく寝てたが寝坊

気分悪く起きる

狂った歯車は一日直らず

リセットしたい

アスファルトに躓いて転びそうになる

胸ポケットの携帯が地面で分割

急いで電池をセットする


〇月〇日　曇

絶好調と言い聞かせて出発

が　腹痛で家に戻る

大変な事件が多い

一つ一つにコメントを考えるが

頭の中で消えていく

知らない喫茶店でランチ

懐かしい味はそこここに残っていると感じる

川沿いには緑が溢れている

春を感じ　消費税を感じる

クルマにガソリンを入れる

セルフスタンドのタッチパネルが動かない

コンビニでお茶を買う

順番を抜かされるが黙って待つ


〇月〇日　晴れ

クルマの往来がすごい

狭い道を電車のように連なって走っている

一番後ろの車両がいいなと思う

言葉が伝わりにくい

と感じる

表現が曖昧なんだろうと結論付ける

もう少しストレートに

メールでストレートに送信

返信なし


〇月〇日　雨

ひんやりとした一日

事務所でいろいろと考える

世界の人気者について

自分も少しはあやかりたいと思う

人気者の真似をして仕事

どうしたの？と心配され中断する


〇月〇日　曇

ボールペンがどこかへいったので探す

あちこちからたくさん出てくる

携帯が鳴らず　家の電話から試しがけする

壊れていない

安心してお客さんへ電話連絡

相手でず

頭がくらくらするほどに考える

１０年後も心配だが

明日も心配

同時に今日の天気が心配になる

夜九時　仕事終わり

何もしていないことに気づき頭を抱える


〇月〇日　晴れ

仕事のついでに街へ出る　

本屋で文具を購入

そのまま本をだらだらと見る

駐車料金に沈んだ気持ちになる

シートの脇へ１００円玉を落とす

手が入らないので

後で探すことにする

事務所に戻る

１００円玉見つける

さらに５０円玉を発見する

欲を出して別のシート下も探す

クロレッツが一粒でてくる

以上








  

〇月〇日　晴れ

朝早くから鳥の鳴き声が騒がしい

向こうの工場の屋根の上で何羽かが追いかけっこみたいなことをしている

結局起床

また車のキーを探す

昨夜の置き場所を忘れた

午前　一件仕事

本日の予定終了

午後は静かに過ごす

時間のすすみが早い

寝てしまう


〇月〇日　晴れ

朝から慌ただしい

勘違いが生んだトラブル

深々と頭を下げる　自分の責任なのか疑問

午後からは仕事　海の近くまでドライブ気分

一時間ほどお客さんのところで話す

話題は世間一般　細胞の話は不思議と深かった

眩しい中　帰り道

道を間違える

新しい道　イツできたんだ


〇月〇日　曇

事務所でワーク

書類整理

古い本を発見　読んだはずが何も覚えていない

再度読みだしてしまう

二時間ほどして　突然内容がよみがえる

時間をかえしてほしい

花がきれいに咲いているのに気づく

あわてて水やり

シルバーの空を見上げるとすでに夕方近く

早めに閉店

ビールを買う

第三のビール

ビールではない

そこにこだわりの銘柄がなく

落胆

第三のビールだが　好みが現れる

第三のビールだ

でもビールではない


〇月〇日　雨

久しぶりの雨に呼吸も楽だ

今日も事務所にいる

充電中の携帯電話のコードをひっかけて落としてしまう

一人だが　イラツキ大きな声をだす

パソコンの電波が届いてこない

また　イラツキ声を出す

クルマで気分転換に

喫茶店でコーヒー　ついでにランチ

そこの家族が帰省中らしい

うるさい

さっさと出る

帰りの信号待ち　

どちらへ行こうか迷う

青信号になり　右へウインカーをだす

10分ほど道なりに走ってまた右へ

右回りでカエルのは少し緊張する

冒険だ

まっすぐ帰ればいいものを


〇月〇日　晴れ

風が強い

人に会う

好感度数を低く設定

自分でもイヤナやつを演じる

すこし気分が晴れる

タバコを買う

名前でなく番号で買う

店によって違うこの番号　共通化デキンのか

夜　来客

社会科の授業になる

自分のダメ話ばかりをぶつけ合う

これも気分がいい　

が　後味はワルイ

背中が痛い

ギックリの前兆　温めて寝る

夜中　ふくらはぎがツル　

ドッチナンダ

起きだして

ヨーグルトを食べる

布団に入ったがトイレに行くのを忘れている

また起き上がる

眠さと情けなさに

あくびの涙が少しタクサン出る