2015年07月24日
7月24日の記事
陽がまだ低いころからどこで蓄えて来たのか
力に満ちた暖かい風が足元にからみついてくる
シャツの下で静かに汗が流れていく
コインランドリーの乾燥機の前に座り
整然と並んだ丸い窓を眺めていた
どこの誰かも知らないのだけれど
生活が回っていた
力なく窓の向こうで静かに重なっているのもあった
誰かの汗のあとが回る
誰かが流した涙のあとが回る
僕の持ってきたひねくれた思惑も
踊るように軽くなっていく
僕の窓も
前触れもなく動かなくなった
でもそのまま丸い窓を眺めていた
ふたつ左にある窓も静かに止まった
少しだけ香りを残して
僕の思惑は蒸発していた
川に続く道をゆっくりと上がると
光に溢れた川面がずっとむこうまで伸びていた
川下りの幼い日は
湿り気を帯びて 目の奥で点滅した
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