2015年08月06日
8月6日の記事
長い間同じことをし続けるのは至難だ
いつみてもずっとそこにある
毎日でもあるいは
何年も忘れてしまっても
ある日ふと思い出してみると
ちゃんとそこにある
おんなじ人がそこにいる
年をとってもカラダのあちこちが痛くっても
変わらずに全力でなく
気も抜かず
欲はあっても
そのためのみには動かない
僕が小さい頃
どうしても食べたかった小さな食堂の味
母に何度もお願いして
いくつもの道を横切って
おじさんはバイクでその味を届けてくれた
でもその頃のおじさんは
今の僕なんかよりずっと若くて
いわゆる働き盛りで
元気いっぱいだったのだ
何回か日曜日を迎えると その味が恋しくなり
おじさんのバイクの音を待つのだ
数年のあいだ
そんなことが続いた
他にもたくさんのことがあったと思うけど
少し静かにしていると
忘れてしまったおじさんの顔も
思い出せるような気がするのだ
でも
いつの間にか
そういうことを振り払いたくなる年頃になり
今でも思い出せないような昨日と同じ今日を過ごす日々が
延々と続いたのだ
いろいろなことが後から後から浮かんできてはすっと消えていく
最近はそんな繰り返しに少しうんざりしながらも
痛むカラダを無理やりに動かしている
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