2014年05月01日
In this coutry
生まれたときのことは覚えていない
記憶にあるのはせいぜい三つか四つの頃か
たぶん編集しつくされた映像だ
自分のことは自らの中で肯定していく
否定的な言葉や行動も自分の中では肯定なのだ
そうやって半分ひねって生きていく
二十年という時間は
心のスクリーンでどんどんきれいな映像となっていく
自分の肯定は雨で地面が濡れていくように
映像を覆っていく
忘れるということは意識から消えるということか
年に一度だけ そのために記しつけられた日があるということは
思い出すという行為を
その消えた意識を肯定させるためのマイルストーンなのか
生きる限り巡る一日
今日も明日も
刻まれるべき日となることを知る
見えずとも聞こえる音を越えようと
果てなき加速は光とならん
2014年04月29日
昭和

昭和の日だ
雨が降り静かに朝が流れていく
昭和が終わり26年め
とっくに平成びとが社会にでている
あらためてふと気づくのである
近代100年を考えたときに
この60年余の昭和の与えた影響は
今を生きる私たちにとっては
あまりに重い時代なのである
その重さは苦悩の重さではない
私たちの生活において
その重要性のことを指しているのだ
昭和生まれの人にはそれぞれの長さの
昭和がある
今を生きる人全てには
等しく26年の平成が積み上げられている
それぞれの年代の人が
昭和を感じることはもちろん
平成生まれの人も
明治 大正 昭和と続いてきたことを
これから体験していくことだろう
一人ひとりが良い国をつくろうと思わずとも
ただ自分の良き人生を
遠くに灯る家の明かりに
帰るがごとく 一筋に思い進んでいくことができれば
その人にとってこの国この時代は
意味のあるものになっていくのだ
2014年04月26日
Time is

春の突風のように
彼は来た
知ってるよ知ってる
何だって知ってるよ
今なんて 何でもわかっちゃう時代だから
テレビの前で知ったかぶりだ
世界への感覚は日々変わっていく
それは決していい感覚ではないんだよ
あの青い海だって
永遠に氷をまとう山にしても
数百年の眠りが続く石の街や
地平線の彼方まで続く砂漠を突き抜ける道
一枚の地図なんかより
地球儀の距離感が新鮮だったのさ
乾燥した空気の中で緊張と安息が入りまじる交差点で
街の喧騒がだんだん褪せていくんだ
甘い香りに溶け込んだ広い駐車場の向こうから
鮮やかな色をした風船が昇っていくよ