2012年05月17日
Crimson King.
朝5時
今では もう明るくなっている季節
昨夜も 早く寝た
世界の出来事は 夜遅くに仕入れることはなくなった
眠りの中で赦されるように
夢を見る
朝の明るさとともに忘れ去る夢
これは現世界でも同じことのようだ
自我に目覚めるころから描いてきたもの
これはなにひとつ叶うものではなかった
叶わないから夢なのか
向かい続けるから夢なのか
そのあたりも理解できないままだ
遠くに見える工場のかげから
太陽が上がってくる
空気もゆっくりと動き始める
そう 下から上へ
その中に入り込んでいく
顔をあげることなく
足を進める
風が回り始めた
ようやく空を見上げる
太陽はどこにある
限りない明るさだけが増していく
夢は空想になり
その空をめがけ上へ上へとあがっていく
夜になり冷えた空気が地上にはりつくまで