2014年12月06日
僕の時間 6

テレビニュースでまたどこそこで戦争がおこったと
厳しい顔が語っている
誰かが誰かを痛めつけ
抗議の声が上がっていると言っている
新しい命がこの地球のために
生まれてきたと喜びの声
老人が増える
医療も福祉も国を壊すと
真剣に語る
シにゆく者に残り時間を示されず
国は途方に暮れることになりそうだと
言う
でも
ニュースを見て僕は感じることが
少なくなってきた
震えるほどの喜びや怒りに
それほどの時間を使えなくなっている
いや 使いたくないんだ
これも初めての経験なのか
自分が夜 家の灯りをみて
ほっとしながらドアを開けることが
どんなに幸せかを
少しずつ分かりかけてきたと思う
僕がきっと僕自身をかわいいと思い
時間が惜しく思うようになった証だろう
僕の矛盾は徐々に大きくなる
後戻りのできないほどの溝が
僕の後ろに広がっていく
妻が先に寝た後
何気なく眺めていたTVをそのままに
そっとポーチに出た
とっくに町は明日の準備をしている
とても静かだ
ポケットに入れてあったマルボロは
家に入る前にベンチに置いておいた
曲がって折れそうになっていた
僕のコンソールの中には案の定ライターが転がっていた
火をつけた
煙は灯りにまとわりついた後
静かに庭先に流れていった
そしてまた静けさに取り囲まれた
次の朝
冷たくなった風と久しぶりの雨に
悪態をつきながら仕事にでかけた
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