2014年09月02日
turn

季節の変わり目
変わるのは気温や空の色だけではなく
カラダや体の中にあるココロにも
変化をもたらすことがあるようだ
こと夏から秋へと移りゆくときには
余計なものが思考の中に増えていく
晩夏とか初秋とか
このあたり 生命力であふれていた季節を
置き去りにする後ろめたさや寂しさが
膨らんでくる
カラダだってそう
全力で走ってきて
そろそろスローダウンしないといけないところへきている
春に水を含んだ種子は
夏の光に力いっぱい背を伸ばし
秋の内に宝物を残し消えていく
何度も繰り返すこの営みを
毎年何か不思議な気持ちで眺める
そんな季節を幾度と迎え送る私たちは
経験し慣れ学び施すことで
また新しい季節を知らない間に受け入れる
田の間のあぜ道も隠れるほどに
豊かに揺れる稲を見て
腰を折ってゆっくりと歩く老人を
静かに目の隅に置きながら
ただ淡々と来る季節を迎える
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