2014年06月18日
clarence

まだまだ
話したいことはあったよ
でももういいや
もっと早く知り合っていればなんて
言うやつもいるけど
これでいいさ
十分長い時間を過ごせたよ
生い茂る森の中
背をかがめてすすんだ
二人だけの探検も
たまに思い出すんだ
いいことばかりじゃなかったてのも
つけくわえなきゃいけないな
十代の終わりごろからは
それぞれに違う高さの波がやってきた
俺たちは泳ぎ切る術を学んだはずだったのに
波の間に見えなくなっていった奴もいた
一番先に遠くの緑の島影を見つけなくても
たどり着ければそれでいいんだ
そうしたさ
そうして楽しい時間を過ごすことができた
たった一回きりなのに
これで良かったっていえるんだ
結局 先にゴールしたのは俺じゃなかった
最後までかなわない奴だ
それでいいさ
俺が先にあのコーナーを先に抜けていったら
それから俺のことを忘れてしまうかもしれないから
俺は忘れないよ
こうやって今日も思い出してるよ
作り上げたものは何一つあの頃と変わらずに
残ってるよ
そんなものしか俺には残ってはいない
頭の中はおんなじとこを回り続けるだけだ
もう一度輝こうとも思わない
最後は蝋燭のように静かに闇を呼ぶんだ
静かに
それまではその時の全ての力で
何としてもたどり着こうと思ってるよ
さあ夜も更けた
明日もあのブロックの店は一番にドアを開けるだろう
俺たちはその前に
エンジンを温めて
目に沁みるガソリンの燃え残りを
思い切り蹴散らして
次の信号が変わる前に走り抜ける
一番新しかった概念は
毎日の喧騒の中で
埃をかぶってる
老いぼれかもしれないが
もう少しアクセル踏めそうな気もする
ま
行ってみるよ
6.18
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