2014年06月13日
dn't think twice
初夏の少し蒸し暑い午後
いつまでたっても太陽はどこかへ行ってくれない
店の前に水を撒く
別に決めているわけじゃない
今日は地面からこの野郎っていうような
熱気が襲ってきたからだ
どこへも行かず何も変わらず
ずいぶん長くおんなじことを繰り返している
毎度空から衝撃的な出来事が降りてきて
何もかもが一変するんじゃないかと思ってきた
だがそれもこの人生では起きそうもない
そんなことがおぼろげに心の底に
しみ出る地下水のようにたまっている
今日もそうやって
空を見て ますます青い地球のスクリーンに
やりきれない義務感を
無理やり飲み込んだ
「いつものちょうだい」
「はいよ」
能天気に苦笑い
でも こいつもきっといっぱい背負ってんだろうな
ま そこそこ長い付き合いだが
知らないことの方が多いってことだ
その方がいいってのもある
お互いが見てるこの景色は
知ってることの安心感だ
生きてることの保険だ
そんな奴らがいっぱいいて
俺の暮らしは成り立ってる
だから 逃れようもない怖さも
溢れださずにいる
店の前の打ち水はとっくに乾いてる
こんなのだって悪くない
考えるだけでいいこと
そうすりゃ すべて溶けていく
今日もその速さでやってくさ
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