2014年03月24日
haru no yoru

六時になってもまだあたりは茜色
ゆっくりと日が暮れていく
一日は24時間なのに
春は少し一日が長くなったように感じる
夏になればもっと陽は長いんだけど
春を通った後はそれほどでもなかったりする
この温度が僕を少しおかしくする
明るく華やかな灯りもそうだし
ゆっくりとたたずんで荷物を下ろした後のような気分もそう
でもどうもそうではない
時計がさかさまに回りだす瞬間があるのだ
こんな春の夜には
逆に回り始めた時計はどこで止まるのだろうか
大抵は こんなことを意識もしなかった頃
進むのはゆっくりだが
戻るのは一瞬だ
そしてまた今に帰ってくる
あの頃目指した地図の上には
僕はいない
今
周りにはいいこともそうでないこともたくさん
あるけれど
かといって今から向かう先の地図は用意なんてしてないし
どうやって行くのかも考えがまとまっていない
また川がある
その流れを見て
時計が逆回りするのを止められない自分が立っている
で細いアスファルトの道をいつもよりゆっくりと帰るのだ
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