2014年01月30日
Universe

年をとるということを恐れることはない
しかし
細胞は坂を下るように死滅する
カラダは動きを鈍くし
思考はスローダウン
さらに道しるべを見極めるのだって時間がかかるし
もしかしたらそこで立ち止まってしまう人もいるくらいだ
顔には歴史が刻まれ
目や耳や鼻はその役割をサボりだす
口に至っては同じことを繰り返し
今や未来は口癖から外されそうになる
ただ宇宙が横たわる頭の中
そう頭の中
宇宙は細胞の数の比ではない
どこに行こう
深く遠く見渡してほしい
何千兆もの星をたたえる宇宙は
若さにあふれた細胞のよう
老いは暴れる細胞を鎮め互いの距離をもつようになる
もしかしたら何千億の星の宇宙になっているかもしれない
考えてみよう
明日 船を出す はるかな宇宙に向かってだ
さてどこに行こう
ずっと先まで巡らせる
そう 頭の中の船はいつも新型だ
細胞の海の上では漂うだけではどこへも行けない
絡んだ紐がかすかに解け始める
一生かけてもそれが小さくなった宇宙だとしても
すべてを見ることはできない
何兆が何億になってもだ
その片隅につまらない悲嘆を隠しても
だれも見つけることはできないだろう
恐れることはない
人が立った星はたった二つ
宇宙はどこまでも広い
頭の中の宇宙
有限は無限より面白くもある
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。