2013年08月12日
幼い日
夏休みがあってお盆があって
その後のつるっとした日があって
夏は過ぎる
喫茶店で飲んだソーダ水
お寺の軒先で食べた西瓜
そうめんは冷蔵庫から氷をだして
タオルで膨らんだ手提げ
麦わらは川に飛んで行った
草むらに滑り込む蛇
遠くのセミの声と風に歌う稲
日陰で静かにしている犬
笑い声は空に吸い込まれていく
何一つ戻ってこないけど
どんどん遠くなるその姿は
ぼんやりと陽炎の中で揺れているのです
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