ラダ

８３年６月
梅雨空の広がるころ
一枚のアルバムが発売された
もうすぐやってくる待ち遠しい夏
溢れこぼれる太陽の光をみんなが待っていた
そんな夏のアルバム
ラストにクレジットされていた曲

真夏の夜　クルマを飛ばして海に行く
車内で流れるコーラス
時間の感覚は消え失せ
シーズンレスな軌跡が今に続いている




週末
あてもなくスピードに酔い
真夜中のドライブインでピンボール
かすかに唸りをあげている真っ黒な海

元気でやってるか
ありがとな
昔話に花を咲かせるのは好きでもないけど
ま　今はそれでもいいかもな