2013年07月15日
nothing to do

夜が明ける前は少し気温も下がるが
それでもすぐ汗をかくほどに戻ってくる
目覚めと夢を行ったり来たりしながら
青く変わる外の色を感じていた
夏休みの朝は少し違う日常が展開する
おもむろに起き上がりスニーカーのかかとを踏み潰しながら
表に出た
通りにはまだ何もない 夕べふった雨のあとが乾ききらずに残っている
ゆっくりと歩く 遠くから誰かの吹くリコーダーの音が聞こえてくる
犬の声が風にのって流れてくる 時折吹く風は湿気を含んで
優しくあたる
スピードを上げた車が通りすぎる
少し狭い道に折れてみる
新聞を取り出す音が聞こえる 少しずつ生活の音が聞こえだす
小さな流れのなかの動くものに目を奪われる しばらく眺めている
一瞬濁った流れは緩やかに澄んでいく
その生き物と同じく動きをとめている 互いを認めた一瞬だ
離れるとき 再び流れのそこここに濁りがたつ
ずっと歩く まだ家には戻らない
まだ太陽は上がってこない
ゆっくりと歩く きょうは始まっている
戻らない まだ歩く
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