2013年07月13日
しんなり

静かな土曜日
突然の大雨とまではいかないがポツポツと降ってきた
ふと外にでると草の香りが漂う
雨粒の数とともにアスファルトが濃いグレーに一面を変えていく
温かな空気が作り出され足元から立ち上がってくる
緑は鮮やかにその葉表を雨に向けているようだ
アスファルトの色に反応してそのコントラストは一層際立っていく
あるところまで行こうとしている人がいる
その場所は誰もが知っているけどそこへは一人しか行けない
途中までは何人もが目指すところなのに
そこに今二人の人が向かおうとしている
一人は以前から知っている人 そしてもう一人はその人を通して知った人
どちらも強い意思と勇気を持った人である
どちらが一人しか踏み入れられないその道を歩いていけるのか
そこで思うのはもちろんすでに知っている人のことだろう
行ってほしいと思うのもあるしその逆だってある
その人を軸にして もう一人はそれぞれ輝いたりくすんだり
向かう人を送る側は概ねそのどちらかに立って思いを巡らせ
応援と批評を繰り返すことになろう
周知という安心感と未知という魅力
陽は陰から発し陽となる
陰は陽をもって陰となる
どちらを選んでももう片方があるからで
両方のために私たちは一方を選ぶということにもなる
ただひとつを見つけることはかように難しいものなのだ
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