2013年07月10日
donw by the seaside
とんと海へは行っていない
どんなになっているのかわからない
青から藍へ
白く広がる波
砂浜はまだ続いているか
浜辺に向かう丘は緑がいっぱいか
夏の思い出。
といえば海は必ずでてくる。
いつだったか軽トラックを持ってた時がある。
エアコンなんかついてない。
平日が休みの僕は、その頃は健康的ではあった。
良く考えるとそんなこともないだろう。だが、今でも多少丈夫な僕のからだからすると
いわゆる若いときの節制が良かったということにしておきたい。
たぶん、今後一度くらいしかこんなことは話題にはならないだろうから、
少し歪曲しておけば、いい人っぽくみえたりするかもしれない。
まあ、人格にこだわらず品格を比較して貧困に悩むという若さがあったということにして。
夏になると朝から安いクーラーボックスと折り畳みのチェア
そして本、あとはタオルとか
トラックの荷台に放り投げて、海へ向かうのだ。午前中の太陽は心と体にいいよ、
と信じて。
いえからその砂浜の広がる海へいくのには街を抜けえんえんと走らなければいけない。
時間にしたら一時間以上だ。
クルマの渋滞する街中をぬけると、畑や田が増え民家が少なくなっていく。
道端の草はよく育ち、軽トラックのフロントウインドウには知らない間に虫がぽつぽつとあたり
跡がついている。
気に入ったうたかなんか流せればいいのだが、ラジオのみのそのトラックからは
今日も暑い暑いとこもった声が聞こえてくるのだ。それでも熱風にまかれながら走る。
実は一人の時間も好きだった。クルマのガソリンは一人で入れたいみたいな気持ちだ。
どんな気持ちかよくわからないが、バランスとっているんだろう。
海は青く、日差しが強すぎて白っぽい空気が温かな風にかきまぜられている。
波打ち際にたつと右も左も遠くまで白い波のラインがつながっている。その先は
塩のもやでかすんで空と同化していく。
街を抜け、ちいさな町を通るときにある酒屋で買ったビールをあける。
長いこと在庫してある商品のようで、缶のプルのところにうっすらと埃が
水滴とともに目に入る。
Tシャツでグシグシと拭いてからでないと、実際はあけてはいけない。
時間はゆっくりと進み、気がつくと太陽は真上にあった。
半日もいないのに、僕の夏の休日はとても充実していたと今では思う。
それがどうだ。目の前の厄介ごとに時間も体も気持ちさえもちょっと先のことしか
考えていない。時間もない体調悪いうそポジの気持ち。
言いわけの引き出しが多くなっている。
今年は何とかしていってみよう。かの地は僕を待っていてくれる。
ま僕が逃げてただけだけど。
・・・
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