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2013年07月07日

七夕ブラザー

もう40年も昔のこと
その頃は小さな町でも一件くらいはパン屋さんとか
お菓子屋さんとか八百屋さんとかがあって
冬は焼き芋
そして夏はかき氷を食べられたものだ
夕方暗くなる寸前
突然のごとく 歩いてその店にいく
ねだった記憶もないのだが 両親と妹
家族全員でいったものだ
詳しくは覚えてない
でも 不思議とその店の蛍光灯の色や
足の甲にとまっていた蚊だとか
外につながれている毛がぼさぼさの犬の目だとか
さらには氷にのっているイチゴの色の鮮やかさや
店の奥から聞こえてくるラジオの野球の声だとか

でも自分の顔どころか家族の顔を思い出せない
たぶんあんな顔だったんだろう
正面から見ることのできない家族の顔
大事なかたまりの中にいて 
まだいろんなことがわかりだす前だったんだろう
けして美しく映らない 
けど忘れることのない夏の夕べ
きょうは七夕
梅雨も今年は遠慮してくれたようだ




寝苦しい夜だ

暑くて朦朧とした意識のなか

幼いころ 腹にタオルかけただけで
汗をびっしょりとかいていた

扇風機の風もなく 不思議な夢に
目を覚ました
明るくなる寸前の夜


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