2013年02月09日
童神
心はいつも冬の風に吹かれて
屋根のアンテナにひっかかっている
昨日と同じ今日であっても明日はまだわからない
深い青に釣り糸を垂れる人と同じく
まだ来ぬ現実に心躍らせる
畦道を歩くのがとても好きだった
田んぼの終わりにアスファルトの匂いのする道に駆け上り
あっちとこっちを見る
どちらに行っても未来に向かうことに気づかなかった
何かを渡され受け継いできた
つい最近まで持っていたような気がするが
それが何だかわかんなくなっちゃった
渡すときは近づいて 誰かが手を出して笑っている
ごめんなあ どっか落としてきちゃったみたい
悲しげな顔をしているようだが 見ることもできない
顔に力を入れて笑顔を作り
頭をさげる
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